美容を専門とし皮膚科・形成外科医として長年の経験を積んできました。長年培ってきた「経験」と「熟練の技術」そして、なによりも貴方を思う「こころ」が最新鋭の機械性能を最大限活かせるのです。
太田母斑
多くは顔の片側に生後間もなくか
思春期頃に発症する
濃い青色調(黒っぽい色)をした色素斑です。
三叉神経という顔面の知覚神経の分布に
一致する特徴があります。
産毛の量、肌ざわりなど皮膚の性質は
健康な皮膚と変わりませんが、
メラニン色素が過剰にあるため、
色は濃い青に見えます。
青く見えることが大きな特徴で、
その場合は一目で、診断できますが、
茶色に見える場合もあります。
その際は後述する扁平母斑という
茶アザとの鑑別も必要になってきます。
どちらも、治療は同じなので
厳密に診断する必要性はないように思えますが、
治療にかかる回数や、
完全に抜けるかどうか、またそれまでの期間など
治療効果が大きく異なるため
どちらなのかはっきりと
分かった方が患者さんにとっても
治療に当たる側にとっても心構えや心境が変わってきます。
この色素斑の原因は
真皮メラノサイトです。
メラノサイトを真皮から消すことが治療となります。
治療はQスイッチレーザーです。
ADMとでき方、治療など
かなり似ている疾患ですが、発症時期や
見え方の違いなど微妙に異なる面もあり
ADMと太田母斑がまったく同じものなのか
はたまた別の病気なのか・・・
この議論は諸説あり
まだ結論に至っていません。
厳密には同じでも別であっても僕は構いません。
治療により完全に除去できますから。
ただ、完全に良くなるまで非常に時間がかかります。
1回の治療ですぐに消えたりしません。
一度レーザー治療をすると
2回目を当てるまで半年ほど待たなければなりません。
レーザー治療は対象であるメラニンを破壊しますが
その時の強力な刺激により皮膚に炎症が生じます。
炎症が残っているうちにまた
強い炎症を加えると炎症が蓄積し
皮膚へのダメージが強くなりすぎてしまいます。
数回の治療が必要になりますので
完全に除去できるまで年単位の治療が必要です。
そのため、できる限り早く治療を開始することが
早い結果へとつながっていきます。