美容を専門とし皮膚科・形成外科医として長年の経験を積んできました。長年培ってきた「経験」と「熟練の技術」そして、なによりも貴方を思う「こころ」が最新鋭の機械性能を最大限活かせるのです。

乾燥肌(ドライスキン)

乾燥肌(ドライスキン)は男性に比べ、女性に起こりやすく、これは皮脂分泌量の違いによるものです。
皮膚表面の皮脂膜が皮膚の中の水分が蒸発するのを防いでいる訳ですが、思春期から急速に皮脂分泌量は増加し20歳位でピークを向えます。しかし女性では25歳位からその量は減少し始めます。
かつて「25歳はお肌の曲がり角」といったCMがありましたが、皮脂量を考えるとまさに、その通りです。特に外気が乾燥する秋から冬にかけて、25歳を過ぎた女性はスキンケアが重要となってきます。
まず、入浴洗顔の仕方からお話します。
入浴時の湯温はご本人の通常体温+3〜4度がよいと思います。例えば36度の体温の方であれば、39~40度位が目安です。極端に高い温度のお湯に入りますと入浴後の乾燥が強くなったり、乾燥肌が強い方では痒みを感じたりしてしまいます。
次に体の洗い方ですが、ボディーソープ等を直接肌につけずに洗面器にとってお湯を加え充分に泡立てて下さい。その泡を手にとって擦らず泡だけで洗うようにしましょう。ナイロンタオル等、摩擦の強い物を使いますと皮膚表面を傷つけ乾燥肌を助長してしまいますし、色素沈着の原因にもなります。
洗顔も同様に擦らずに泡だけで洗いますが、どうしても擦ってしまう癖のある方は、親指を使わず指4本で洗う方が良いでしょう。
お湯で流す時も、お湯を手ですくってバシャバシャとかける様に、擦らずに行なって下さい。
朝の洗顔では、お湯の温度は体温と同じ位にして下さい。
入浴・洗顔後もタオルで擦らず押さえるように水分を拭き取ります。
保湿剤等の使用は皮膚表面が湿っているうちに行なうことが重要です。これは入浴・洗顔時にボディーソープ等の使用をしますと、皮脂が落ちてしまい皮膚の水分が蒸発しやすい状態になっています。せっかく入浴・洗顔で皮膚の中に入った水分も10分以内に抜けてしまいます。ですから、水分を皮膚の中に閉じ込める為になるべく早くに保湿剤を使う方が良いでしょう。